コラム
Column
2025/01/28
目の下のたるみを取り除く施術において、脱脂はメジャーな方法です。
しかし、脱脂には内出血などのダウンタイムが伴います。
施術部位が顔ということもあり、見た目に関わる症状が気になる人も多いでしょう。
本記事では下瞼脱脂施術における内出血についてまとめます。
参考にして内出血への理解を深め、安心して施術を受ける手助けにしてください。
目の下のたるみを取り除く施術において、脱脂はメジャーな方法です。しかし、脱脂には内出血などのダウンタイムが伴います。施術部位が顔ということもあり、見た目に関わる症状が気になる人も多いでしょう。
本記事では下瞼脱脂施術における内出血についてまとめます。参考にして内出血への理解を深め、安心して施術を受ける手助けにしてください。
脱脂は脂肪除去とも言い、目の下がたるんだ際たるみの中にある脂肪を取り除く施術を示します。
脱脂という表現に部位のニュアンスは一見無いように思えますが、美容外科においては脱脂というとまぶたの脂肪に対する施術です。
痩身目的で腕や体の脂肪を取り除く場合は、脱脂とは呼ばず脂肪吸引と表現するケースが一般的です。
脱脂の施術フローは以下の通りです。
まず、カウンセリングによって方針を決定します。目の下のたるみに悩んでいても、全員が脱脂を行うわけではありません。人によっては皮膚切除など他の施術を提案されることもあるでしょう。また、他の施術を併用して行うかどうかも決定します。
施術は、点眼の麻酔を行い次に下瞼の裏に麻酔を行います。
麻酔の痛みが不安な方には笑気麻酔が、有効です。笑気麻酔は、眠るほど強いものではありませんが、お酒に酔ったようなフワフワとしたリラックスした状態となるため、施術に対する緊張を緩和してくれます。
下瞼の麻酔が効いてきたら、数ミリ切開を行い、そこから脂肪を除去していきます。
施術が終わり、腫れや内出血のある時期をダウンタイムといいます。クリニックから過ごし方のアドバイスをされるため、指示に従いましょう。美容外科施術はダウンタイムの過ごし方も重要であるため、自己判断は禁物です。
疑問や不安な点は、遠慮なく聞いておきましょう。
脱脂の施術は、内出血を伴う場合があります。
内出血の程度はその方の体質や術後の過ごし方で程度が変わってきます。
そのため同じ人が同じ施術を受けても、前回は内出血しなかったのに今回は起こったという場合もあります。
内出血の原因は、施術部位の皮膚の下で血管が傷つき、そこから出血することで起こります。
そのため、局所麻酔のための注射が原因で起こることもあり得ます。
刺した際、針で血管を傷つけてしまうのです。
これは脱脂に限らず、通常の注射でも起こりうることです。
目の下は特に皮膚が薄く、少々の内出血でも透けて見えてしまうため、比較的内出血が分かりやすい部位とも言えます。
脱脂による内出血の発生確率は、およそ30~40%程度です。
脱脂のみを行う場合、目の下が直接傷つけられるタイミングは、麻酔注射のみとなります。
そのため、麻酔注射で血管に傷がつくか、脂肪を除去する際に血管に傷がついた人が内出血を起こします。
低いとは言えない数字ですが、反面半数程度の人は内出血を生じません。
起こってもおかしくないことですが、避けられないというほど可能性が高いというわけでもないと言えます。
内出血にも程度がありますが、人によってさまざまであり、全員が同じ重さの症状になるとは限りません。
内出血の量が多ければ範囲も広がり、消えるまでの期間も長引きます。
一方軽度の内出血は傷の修復もはやいため、あっという間に治ることもあります。
程度は体質などによるところが大きく、施術して見なければわからないという側面も大きいです。
脱脂の内出血は、一般的に1週間~10日程度で消えます。顔のことであるため、10日でも長いと感じる人もいるでしょう。
そういった場合は、後述する予防策を行って少しでも発生リスクを低く、程度を軽くしてください。
当院では、内出血と腫れを軽減する効果のあるシンエックを販売しております。
シンエックは約59%の方が内出血の軽減を実感し、腫れが引く時間が約50%短縮したとの報告がされており、ダウンタイムを気にされている方にはおすすめです。
脱脂による内出血はいずれ必ず消えます。消えないまま残るということはまずないため、安心してください。
脱脂の内出血は、施術の仕上がりに影響を与えません。
脱脂を行った部位と内出血の部位が重なりがちなため、目元に悪影響なのではと心配する人もいます。
しかし、内出血が原因で脱脂施術が失敗するということはないため、心配しすぎず消えるのを待ってください。
内出血とひとくちに言っても、いろいろな種類があります。
一般的には内出血というと、皮膚の下で出血しているのが痣のように表れ、見た目には赤くなったり青くなったりというイメージが強いでしょう。
その認識は間違いというわけではなく、実際の脱脂施術でも目の下にそのような内出血が出ることは少なくありません。
しかし脱脂の際の内出血はもうひとつあり、「血の涙」と呼ばれます。
これは皮膚ではなく、眼球の方に見られる内出血です。
詳しくは後述します。
脱脂による内出血は、目の下か眼球のどちらかに表れます。
目の下の場合は痣となって表れ、施術した部位に浮かびます。
一方で眼球の内出血は、「血の涙」と呼ばれ、白目の部分に血液の赤い色が広がるものです。
脱脂の為に切った部分の止血などが上手くいかず、血液が出てきてしまうと起こってしまう症状です。
痣などと比べると日常的な症状ではないため、眼球に異常があるのではと驚く人もいますが、目に悪いことが起こっているわけではありません。
通常の内出血と同様、時間の経過とともに消えていきます。
目の下の皮膚に現れる内出血は、色が移っていく場合があります。
内出血は起こった直後、赤黒くなります。
ただし赤いのは内出血が始まってすぐの時間だけであり、じきに青紫色になります。
さらに傷が修復されるとビリルビンという物質が生成され、その影響で黄色に見えるようになります。
つまり、内出血が黄色くなってきたら、もうすぐ治る証拠です。
人によっては内出血の程度が軽く、気づいたらすでに黄色であったということもあり得ます。
内出血には予防策もあります。具体的には以下の通りです。
体質や体調の影響も大きいため、100%予防できるわけではありません。
しかし、予防策を実行することでリスクを減らすことはできます。
脱脂施術直後、体を過度に温めるのは止めましょう。
体があたたまると血流が良くなります。本来であれば良いことですが、脱脂施術直後は傷が開きやすいため、内出血が悪化してしまう傾向があります。
入浴などももちろんですが、お風呂に限らず体を必要以上に温めるのは避けた方が良いでしょう。
術後3日間は、保冷剤などで冷やしていただくと腫れを軽減させることができます。
体に力を入れると、内出血の原因になります。
体に力が入ると、血流が増え、傷つきやすくなっている血管から出血する可能性が高いのです。
施術直後は重い物を持ったり、無理して仕事をしたりせず、安静に過ごしてください。
また、ジムやジョギングなどの運動も控える方がいいでしょう。
衝撃を体に受けると、それが引き金になり内出血が起こることがあります。
内出血は施術部位が傷ついたり、直接何かがぶつかるなどして起こるものです。
しかし同時に、患部に直接何かが起こらなくても、転倒などの衝撃で血管が傷ついてしまうケースがあるのです。
少々のことですぐに内出血が起こるわけではないため、心配しすぎることはありませんが、傷が落ち着くまで激しい運動などは控えましょう。
体を横にすると、内出血が起こりやすくなります。
立ったり座ったりしている状態では、脱脂した目の部分は上に位置するため、血液が集まらず出血の量が少量で済みます。
しかし横になることで、頭部に血液が集まりやすくなり、傷が開いたり出血したりという結果に結びつきやすくなってしまうのです。
もちろんずっと体を起こしているわけにはいきませんが、内出血を避けたい場合は、むやみに体を横たえるのはやめた方が良いでしょう。寝る際には、枕を高くして寝ることがおすすめです。
脱脂後の内出血は、異常なものというわけではありません。
誰にでも起こりうることであり、いずれ必ず消えるものでもあるため、過度に不安に思うことはないでしょう。
それでも心配になってしまう場合は、施術前にクリニックと十分相談しましょう。
疑問や不安を解消して施術にのぞむことは、とても重要なことです。
安心してリラックスした状態で施術を受けてこそ、ダウンタイムを落ち着いて過ごし仕上がりを楽しみに待つことができるのです。
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