コラム
Column
2025/03/14
加齢や生活習慣によって引き起こされる眼瞼下垂。
垂れ下がってしまったまぶたは視界を狭めるだけでなく、見た目の美しさにも影響してしまいますよね。
そこで眼瞼下垂を治療したいと思っても、一般的な眼瞼下垂手術と美容医療である眉下切開、どちらがいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、眼瞼下垂手術・眉下切開の概要・メリット・デメリットを踏まえ、それぞれの違いについて比較しました。
眼瞼下垂手術か眉下切開のどちらがいいのか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
眼瞼下垂とは生まれつき先天性のものと、後天性のものがあります。
大人になってからなる眼瞼下垂のほとんどは挙筋筋膜が年齢とともに緩んでしまい、まぶたを引き上げづらくなることで起こります。
しかし、若い人でも生まれつきの体質や長年のアイプチの使用やまぶたをよく擦るなどの生活習慣が原因で、眼瞼下垂になっている人も少なくありません。
眼瞼下垂は症状が重くなればなるほど、まぶたが黒目を覆ってしまうことで視界が狭まってしまいます。
見えにくさを解消するために眉やおでこを引き上げて視界を確保しようとするため、おでこにしわが寄ってしまったり、筋肉が凝り固まって頭痛や肩こりなどの症状を引き起こしやすくなります。
自分が眼瞼下垂かどうか、調べたい人も多いのではないでしょうか。
眼瞼下垂には、手軽なセルフチェック方法もあります。
以下の方法でチェックしてみてください。
この状態で目が開きにくかったり、おでこに力を入れて目を開いていたりするなら眼瞼下垂が疑われます。
ただし、これらの症状がでていたとしても、眼瞼下垂と断言はできません。
正確な診断を受けたい場合は医療機関を受診しましょう。
保険診療を取り扱っている医療機関で、医師より眼瞼下垂と診断を受ければ保険適用で手術を受けられます。
代表的な術式をご紹介します。
まぶたは瞼板(けんばん)と呼ばれる眼球を守る役割の軟骨のようなものとまぶたを持ち上げる挙筋(きょきん)という筋肉が、挙筋腱膜という組織を介してくっついた状態になっています。
挙筋腱膜前転法は、タッキング法と比べ下垂の矯正力が強いのが特徴です。
加齢などが原因となり、瞼板と挙筋腱膜が緩んでしまった場合、挙筋腱膜前転法という手術の適応となります。
挙筋筋膜前転法は二重のライン上を切開して縫い付けるので、施術後はぱっちりとした二重まぶたになるのが特徴です。
また、ミュラー筋などまぶたの筋肉を切らずに行えるため、リスクが少なく安全性が高い治療法といえます。
傷が小さいため術後の傷跡が目立ちにくく、腫れが少ないため、ダウンタイムが大幅に少ないのが特徴です。
ミュラー筋は、瞼板に直接つながっており、まぶたの開き具合を調整すると考えられています。
ミュラー筋タッキング法は、挙筋腱膜とミュラー筋の間を剥離し、ミュラー筋のみ瞼板に再固定します。
下垂の進行状況によっては、挙筋腱膜前転法と併用することがあります。
挙筋筋膜前転法と比べ、ダウンタイムが短いのが特徴です。
挙筋腱膜とミュラー筋の間を剥離し、ミュラー筋のみたぐりよせて瞼板に固定する術式です。
軽度から中等度まで手術適応があり、重症の場合には前述の挙筋腱膜前転法と併用することがあります。
眼瞼下垂手術のデメリットには、以下のようなものがあります。
眼瞼下垂の手術は、目元の印象はどうしても変わってしまいます。
切除する皮膚の量によっては、まぶたの厚みも変わってしまいやすいです。
「整形したとばれたくない」「目元の印象を変えたくない」人に、眼瞼下垂手術はおすすめできないでしょう。
また、目の周りに手を加える施術のため、恐怖心が強い人も少なくありません。
眼瞼下垂手術は基本的に局所麻酔で行われますが、どうしても不安な場合は医師に相談すれば、全身麻酔で行える可能性があります。
眉下切開はまぶたのたるみや厚みを除去することができるので、眼瞼下垂にも有効です。
ただし、眼瞼下垂の重症度が高い場合や原因によっては、眉下切開が向かない場合もあります。
眉下切開術で改善が可能かどうかは、医療機関やクリニックでの診断を受けましょう。
眼瞼下垂手術はまぶたに直接施術するのに対し、眉下切開は眉下を切開し、たるんだ皮膚を上に引き上げる施術です。
眼瞼下垂の手術と、眉下切開では切開する箇所・アプローチする箇所が異なります。
また、眼瞼下垂手術は保険適用になるのに対し、眉下切開は自由診療となる場合が多いです。
一般的な眼瞼下垂の手術ではなく、眉下切開を受けるメリットはあるのでしょうか。
ここからは一般的な眼瞼下垂の手術と比べた、眉下切開のメリットについて紹介します。
二重ラインに沿って切るような眼瞼下垂の手術は、一重の人でも二重になるなど施術後の目元の印象は大きく変わってしまいます。
一方眉下切開は、眉毛の下のラインにそって部分的に皮膚を切り、持ち上げる施術方法なので、まぶたを直接触らないのが特徴です。
そのため、本来の目元に戻ることはあっても、一重の人が二重になるような大きい変化は眉下切開にはありません。
「整形したとバレたくない」「目の形はそのままがいい」人は、眉下切開がおすすめです。
眉毛下のラインにそって切るので、毛に隠れて傷が目立ちにくいのも眉下切開のメリットです。
施術後2、3か月は傷跡が赤い状態ですが、半年~1年程度で言われてみないとわからない程度まで目立たなくなります。
ただし、眉下切開の傷は、完全になくなるわけではありません。
医師の技量によっても傷跡の大小は異なるので、高い技術をもった経験豊富な医師に頼みましょう。
そのため眉下切開を受けると、瞳にかぶさっていたまぶたが引き上げられ、眉やおでこを引き上げなくても目を開けられるようになります。
施術後すぐから、おでこのシワが軽減したと実感する人も多いです。
メリットも多い眉下切開ですが、デメリットも存在します。
施術前にデメリットも確認しておきましょう。
眉下切開の施術は、高度な技術が必要なものです。
左右で切除する皮膚の幅がミリ単位でもずれてしまうと左右非対称になってしまう場合があります。
医師はまぶたの状態を慎重に確認しながら施術を行いますが、もともと左右差が大きい人はとくに左右非対称になりやすいです。
施術前のカウンセリングでは、医師からリスクについて説明されます。
リスクについて、納得したうえで施術に進みましょう。
眉下切開のおもなダウンタイムは1~2週間程度です。
さらに、傷跡が目立たなくなるには1~3ヵ月程度かかります。
しかし、施術1週間後に行う抜糸のころには腫れが引いている人がほとんどです。
二重のラインに沿って切る挙筋筋膜前転法と比べると、眉下切開は短く済みます。
まぶたのたるみが強い場合、眉下切開だけでは症状の改善が難しい可能性があります。
その場合は、挙筋筋膜前転法とミュラータッキング法を組み合わせて施術を受ける必要もあるでしょう。
どの治療法が自分に合っているのかは、医師に診断を受けてください。
眼瞼下垂の人に、眉下切開での治療は有効なことも多いです。
一般的な眼瞼下垂手術は目元の印象が変わってしまいますが、眉下切開はもとの印象を変えることなくまぶたのたるみを改善できます。
目元の印象を明るくしたい方は、眉下切開と同時に二重整形を受けることも可能となります。
ただし、眉下切開の施術は高い技術を必要とするため、クリニックや医師は慎重に選びましょう。
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