コラム
Column
2025/03/25
自分は眼瞼下垂かもしれないと悩む人は、少なくありません。
自分でははっきりとわからず、かといって「医者にわざわざいくのも…」と考えて、結論が出ないまま悩みだけが残る生活はストレスになるものです。
本記事では、眼瞼下垂かどうかのセルフチェックや症状の重さを確かめる方法、眼瞼下垂になりやすい人の特徴について解説します。
最終的には医師の判断が必要になりますが、本記事を参考にすれば、自分が眼瞼下垂なのかどうか知る手助けになるでしょう。
眼瞼下垂とは、まぶたが下がってきて視野が狭くなることです。
いつも眠たそうに見えたり、 肩こりや頭痛の原因になることもあります。
眼瞼下垂になると、まぶたを開けようとしても思うように上がらなくなります。
通常脳からまぶたを開けるように指示が送られると、神経を通して眼瞼挙筋やミュラー筋などの筋肉が動き、腱を経由してまぶたの裏にある瞼板(けんばん)が動きます。
しかし、筋肉が衰えていたり腱が傷ついていたりした場合まぶたを上げる働きが十分機能しなくなります。
これが眼瞼下垂です。
偽眼瞼下垂とは、一見眼瞼下垂に似ているものの実際はそうでない症状を指します。
まぶたを開けようと思えばしっかり開くのですが、皮がたるんだり、すぼめて見たりまた、眼がへこんでしまってまぶたが下がって見える状態です。
まぶたを上げる筋肉や腱自体には問題がないため、 偽眼瞼下垂といわれます。
眼瞼下垂にはさまざまなデメリットがあります。
審美性に関わるものとしては以下の通りです。
本当に眠かったり疲れたりしているわけではなくとも、人から見るとそう見えてしまいます。
また、審美性以外の影響は以下の通りです。
人はまぶたを上げる動きが悪くなると、眉や額の筋肉を代わりに使ってまぶたを上げるようになります。
無意識下のことであるため多くの人は気づきませんが、眉や額に力が入る状態が続くと頭痛や肩こりに繋がってしまいます。
症状が進行すると眉を上げても視野が確保できなくなり、視力の低下や一部見えている部分の欠損に繋がります。
その状態で日常生活を送ると様々な制約や支障が出てくるため、早めの治療がお勧めです。
眼瞼下垂かもと悩む人は、多かれ少なかれ自覚症状があることでしょう。
しかし、不調だからと言って、すべてが眼瞼下垂のせいであるとは言い切れません。
まずは眼瞼下垂の人の主な自覚症状について知る必要があります。
また下記の症状については、ひとつ当てはまったからと言って眼瞼下垂だと断定は出来ません。
いくつ当てはまるか考え、複数当てはまった場合は医師の診察を受けましょう。
眼瞼下垂の主な自覚症状のうち、審美性に関わるものを以下にまとめました。
特に後天性の眼瞼下垂の場合は、現在の見た目だけでなく以前と比べてまぶたの状態がどう変化しているかが重要です。
明らかに変化がある場合は注意した方が良いでしょう。
眼瞼下垂の主な自覚症状のうち、自分で知覚するものを以下にまとめます。
上記の症状は必ずしも眼瞼下垂と結びつくわけではなく、眼と関わりのないストレスや疲労などの原因で発生する場合もあります。
眼瞼下垂かどうかの見分け方は、以下のフローで行います。
測る際に定規とカメラを準備してください。
カメラは、スマートフォン付属のもので問題ありません。
また、瞳から瞼までの間隔のことをMRD(Marginal Reflex Distance)と言います。
眼瞼下垂の判断基準として使用される言葉ですので、覚えておくと便利です。
まず、定規を目の前に垂らして目を閉じます。
その際定規で瞳が隠れないように、眼の真正面ではなくやや横にずらした位置にしてください。
次に眉の上を手で軽く押さえてから、まぶたの力だけを使って最大限に目を開けましょう。
眉を手で軽く抑えるのは、眉を上げる力でまぶたを上げないようにするためです。
もしも、目を開く際眉にはっきりと力が働いている場合は眼瞼下垂の可能性があります。
開いた眼と定規が重なる状態にしたら、スマートフォンのインカメラなどで撮影してください。
写真からMRDが読み取れれば成功です。
眼瞼下垂かどうかの見分け方として、MRDが3.5mmあるかどうかが基準とされています。
3.5mm以下の場合は眼瞼下垂の疑いがあります。
眼瞼下垂は重症度のセルフチェックも可能です。
ひとくちに眼瞼下垂と言っても、症状の進行度合いは人によって異なります。
重症の人は自覚無くストレスを抱え、頭痛などに結びついている可能性があるため、酷い場合は病院にかかりましょう。
眼瞼下垂の重症度の見分け方は以下の通りです。
重症度 | 見え方 |
正常 | ・まぶたの縁が黒目にかからない ・黒目の上にわずかに白目が見える所までまぶたが上がる |
軽度 | ・まぶたの縁が黒目にかかる ・瞳はすべて見えている |
中度 | ・まぶたの縁が瞳にかかる ・瞳は半分以上見えている ・眉に力を入れなければ上がらない |
重度 | ・まぶたの縁が瞳にかかる ・瞳が半分以上隠れている ・眉に力を入れなければ上がらない |
眼瞼下垂には代償期と呼ばれる期間があります。
簡単に言うと、まぶたの力だけでまぶたが上がらなくなってきた際、無意識に眉や額に力を入れてまぶたを開く期間です。
まぶたの代わり(代償)として他の筋肉を使っているため、代償期と呼ばれます。
眼瞼下垂が進行しても、代償期の間は眉や額の力でまぶたが上がります。
そのため、眼瞼下垂になっているという自覚が遅れてしまうのです。
眼瞼下垂かどうかセルフチェックを行う際は、自分が代償期であることを疑い、眉や額に余計な力が入っていないかも確かめましょう。
後天的に眼瞼下垂になりやすい人の特徴は、まぶたに頻繁に刺激を与えていることです。
たまのことであれば問題ありませんが、眼瞼下垂になりやすい人は日常的にまぶたに強い力を加えている傾向があります。
仕事などで長時間目を酷使する人は、眼のマッサージが習慣になっている場合があります。
しかし、強い力で揉んだりこすったりしていると、腱がダメージを受け眼瞼下垂に繋がります。
アイメイクを日々しっかりと行っている人も、まぶたに強い力を加えているケースが多いです。
アイプチなどは手軽に二重になれますが、代わりにまぶたには力が加わり続けています。
また、アイメイクを落とす際に強くこする習慣があると、まぶたに負担がかかり眼瞼下垂を引き起こす可能性があります。
ハードコンタクトレンズを使用している人は、付けたり外したりする際にまぶたを引っ張る傾向があります。
毎日繰り返しまぶたを引っ張ることで、腱や筋肉に影響を与え、眼瞼下垂の原因になってしまいます。
美容外科クリニックにおける眼瞼下垂の治療は、一般的に「腱の短縮施術」「皮膚切除」の2つです。
どちらが適しているのかは人によって異なるため、治療法の決定には入念な診断とカウンセリングが必要になります。
まぶたを上げる筋肉と、まぶたの裏にある瞼板を繋ぐ腱を短縮することで、まぶたを上げることができます。
切らない施術と呼ばれており、ダウンタイムが短く、施術の傷が見た目に残らないことが魅力です。
施術の際は麻酔を施すため、痛みもありません。
まぶたの皮膚そのものがたるんでいる場合は、皮膚の切除が必要な場合もあります。
切開を伴うためダウンタイムが1ヶ月ほど必要であり、傷が目に見えるのがデメリットです。
しかし、皮膚のたるみは切除以外根本的な解決方法がないため、こちらの施術をしなければならないケースもあります。
眼瞼下垂は見分け方が比較的簡単で、準備に手間をかけることもなく手軽にセルフチェックできる症状です。
セルフチェックの結果眼瞼下垂の疑いがあれば、医師に相談の上治療について検討しましょう。
程度によって治療までする必要はないと診断される場合もあります。
それでも審美性が気になる場合は、美容外科クリニックで解決できます。
ぜひMEMOTO CLINIC 名古屋で、眼瞼下垂の悩みを解消してください。
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