Column

2025/03/29

眼瞼下垂はストレスのせい?症状や原因について紹介

「ストレス社会」といった言葉が生まれるほど、ストレスが多い環境に身を置いている現代人にとって、心身の不調はつきものですよね。

スマートフォンやパソコンを使用している時間が長い人も多いため目が開けづらい、見えにくいなど、目に関する不調を感じている方も少なくないようです。

そのため、若い人でも「自分は眼瞼下垂では?」と悩んでいる方が増えています。

そこで本記事では、ストレスが原因で起こる眼瞼下垂について解説していきます。

また、眼瞼下垂のように目が開きづらい症状の原因についても紹介しているので悩みを抱えている方は参考にしてください。

眼瞼下垂とは

眼瞼下垂とはうまくまぶたを持ち上げられず、黒目(瞳孔)にまぶたがかぶさってしまう状態のことです。

まぶたの周りの筋肉が衰えたり、伸びたりはがれたりすることで起こります。

眼瞼下垂の人はまぶたが瞳孔にかぶさってしまうので、視野が狭くなり見えにくさを感じやすいです。

眼瞼下垂でみられる代表的な症状

眼瞼下垂によくある自覚症状には、以下のようなものがあります。

  • まぶたが重く目が開けにくい
  • 眠くないのに眠たそうに見える
  • 左右で目の大きさが違う
  • 二重の幅が広がった
  • おでこにシワができる
  • 肩こりがある
  • 頭痛がある
  • 目の奥に痛みや不快感がある

上記のような症状があれば、眼瞼下垂の可能性があります

まぶたが黒目にかぶさってしまうと、視界が狭まるため、眉やおでこを引き上げて目を開けようとする人が多いです。

そうするとおでこにシワがよったり、筋肉がこりかたまって頭痛や肩こりなどの症状を引き起こしたりしてしまいます。

眼瞼下垂はストレスが関係している?

強いストレスが原因で眼瞼下垂を引き起こしてしまうケースもないわけではありません。

まぶたを支えている筋肉の一つは、自律神経と大きく関係しています。

そのため、強いストレスがかかって自律神経が乱れると、まぶたの筋肉が緊張したり脱力したりして眼瞼下垂の症状が出るといわれているのです。

眼瞼下垂の主な原因

眼瞼下垂の原因は先天性のものと後天性のものの、大きく2つに分類されるのが特徴です。

ここからはそれぞれの原因について詳しく解説していきます。

生まれつき(先天性)

生まれつき眼瞼下垂がある場合、筋肉や神経に異常があることがほとんどです。

たとえば、眼瞼挙筋が生まれつき動かない、神経反射に異常があり目を開くための指令を送れないなどがあります。

加齢

後天性が原因の眼瞼下垂は、加齢によるものがほとんどです。

加齢により目の周りの筋肉が衰えたり、目を開く働きがある挙筋腱膜が伸びきってしまったりすることで眼瞼下垂を引き起こします。

生活習慣

目に負担をかける生活習慣も、眼瞼下垂を引き起こす原因です。

たとえば、ハードコンタクトレンズを長年使用していたり、目をこすったりすることが挙げられます。

また、アイプチやつけまつげ、エクステなどの過度なアイメイクが原因でまぶたに負担がかかり眼瞼下垂の症状がみられる若い人が増えているのも特徴です。

怪我

怪我が原因で、眼瞼下垂の症状を引き起こすこともあります。

交通事故などで、顔面や側頭部を強打したり視神経や外眼筋が損傷されたりするのが原因です。

目が開きづらいのは眼瞼下垂以外の病気かも

ストレスや疲れによって目が開きづらい場合、眼瞼下垂ではない場合もあります。

なかにはストレスのせいだと思っていたのに、重大な病気が隠れていることもあるため注意が必要です。

ここからは、目が開きにくい場合に考えられる病気について紹介します。

眼精疲労

スマホやパソコンなど使用しているとまばたきの回数が減ってVDT症候群を引き起こすリスクが高まります。

VDT症候群の主な症状は、眼精疲労やドライアイ・視力低下などの眼科症状に加え、頭痛や肩こりなどの症状も出て来ます。

VDT症候群を発症した人は眼瞼下垂も発症しやすい環境であることがわかります。

長時間スマホやパソコンを見つめていると瞼の筋肉が過度に緊張し、眼瞼下垂の原因となります。

また、瞬きの回数も減るため、筋肉の休息時間が減り筋肉が過労状態となります。

顔面麻痺

顔面神経麻痺とは、何らかの原因により顔の半顔全てが麻痺により動かなくなってしまう病気です。

顔面神経麻による眼瞼下垂の特徴は、下瞼も垂れ下がってしまうことです。

下瞼も垂れ下がることで目が閉じにくくなり、ドライアイや逆に涙が止まらないなどの症状が出てくることがあります。

顔面神経麻痺の原因は様々です。

原因により予後は異なります。

寛解する方もいれば、目が閉じにくい、顔の感覚が鈍いなどの後遺症を抱えてしまう方もいらっしゃいます。

一方、顔面神経麻痺が治った後に眼瞼下垂を発症される方がいらっしゃいます。

顔面麻痺寛解後の眼瞼下垂は、下瞼の下垂を伴わないこともあります。

その場合は、眉下切開や眼瞼下垂の施術で審美性を改善することができます。

目以外の病気

急に眼が開けにくくなったなどの症状があれば、すぐに医療機関の受診が必要です。

脳梗塞や脳腫瘍、急性の重症筋無力症などの可能性があります。

ストレスが原因で起こる眼瞼下垂の治療法

長時間のスマホの使用やパソコンの使用は眼精疲労を引き起こし、結果的に目の病気になる可能性があります。

自分の中で時間を決めこまめに休息をとるのも必要です。

瞼の筋肉のコリをほぐすために目を温めたり、目を閉じて数分過ごすのも有効だと思います。

軽くマッサージするのもいいですが、瞼を触りすぎると前述のとおり皮膚が伸びてしまうため、加減が大切です。

眼瞼下垂が急に発症した場合は、何かしらの原因が隠れている可能性があるため、医療機関を受診して相談するのをお勧めします。

【まとめ】適度にリフレッシュしてストレスをためない生活を心掛がけよう

眼瞼下垂の一般的な原因は加齢や生活習慣によるものですが、ストレスが原因でなる可能性も十分にある病気です。

ストレスをため込まないよう、リフレッシュできるものを生活に取り入れたり十分に休息を取ったりすることを心掛ける必要があります。

ただし、眼瞼下垂とは違う重大な病気が隠れている恐れもあるため、自己判断はせず、医療機関で診察を受けましょう。

記事監修者:鈴木大路

記事監修者プロフィール院長鈴木 大路

経歴

  • 名古屋大学医学部卒業
  • 豊田厚生病院
  • 大手美容外科 岐阜院院長
  • 大手美容外科 金沢院院長
  • 大手美容外科 浜松院院長
  • 大手美容外科 二重埋没法指導医

資格

  • ボトックスビスタ® 認定資格医
  • ジュビダームビスタ® 認定資格医
  • 美容外科学会(JSAS) 正会員

Address

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