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2025/04/15

眼瞼下垂の保険適用はどんな場合?条件や基準、手術方法を解説

眼瞼下垂に悩む方の中には、「治療費が高額で諦めている」「保険が適用されるか分からない」といった不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

実は、眼瞼下垂は症状の程度によって保険診療の対象となる可能性があります。

本記事では、眼瞼下垂の保険適用条件や診断基準、保険が適用される手術方法について詳しく解説します。

保険適用の基準を理解して、適切な治療を受けるための参考にしてみてください。

眼瞼下垂とは?症状と原因について解説


眼瞼下垂とは、上まぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)の機能が低下し、まぶたが通常より下がってしまう状態を指します。

軽度の場合は見た目の問題にとどまりますが、重度になると視野が狭くなり、日常生活に支障をきたす深刻な症状です。

眼瞼下垂の主な症状としては、まぶたが下がって目が小さく見えることや、左右の目の大きさが異なること、額にしわを寄せて眉毛を上げて見ようとする癖がつくことがあります。

また、目が疲れやすくなったり、頭痛が起きたり、視野が狭くなったりすることもあります。

眼瞼下垂の原因は大きく分けて先天性と後天性の2種類です。

先天性の場合は生まれつき眼瞼挙筋の発達が不十分であることが原因です。

一方、後天性の場合は加齢や外傷、神経疾患などさまざまな要因が考えられます。

眼瞼下垂の保険適用条件と診断基準

眼瞼下垂の治療に保険が適用されるかどうかは、症状の程度によって異なります。

基本的に、美容目的ではなく機能的な問題がある場合に保険適用の対象となります。

眼瞼下垂の検査方法と保険適用の判断基準

眼瞼下垂の診断では、主にMRD測定、視野検査、眼瞼挙筋機能検査などが行われます。

例えば、MRD測定はまぶたの位置を数値化する検査で、瞳孔の中心からまぶたの縁までの距離を測定します。

正常値は2.7~5.5mmとされており、約1.5~2.7mmで軽度下垂と判断されます。

保険適用の判断基準としては、視野検査で視野狭窄が認められること日常生活に支障がある程度の機能的問題があることが重要です。

医師の診断により、これらの条件を満たすと判断された場合に保険適用となります。

保険適用外の眼瞼下垂治療について

機能的な問題がなく、見た目の改善を目的とした眼瞼下垂治療は保険適用外となります。

保険適用外となるのは、軽度の眼瞼下垂や左右差はあるが視野障害がない場合、まぶたの皮膚のたるみ(眼瞼皮膚弛緩症)のみの場合、純粋に美容目的の場合などです。

しかし、症状が軽くても物を見るときに眉毛やあごを上げる癖がある場合は、視野障害がなくても眼瞼下垂と診断されることがあります。

眼瞼下垂の症状は、ご自分では判断できませんので、自己判断せずにまずは専門医に診てもらうことをお勧めします。

保険適用外の治療費用は、クリニックや手術方法によって異なりますが、一般的に数十万円程度かかります。

また、自由診療の場合は様々な術式から選択できるメリットがあり、より自然な仕上がりを期待できることもあります。

保険適用となる眼瞼下垂手術の種類

眼瞼下垂の手術には、症状の程度や原因に応じていくつかの種類があります。

ここでは、保険適用となる代表的な手術方法について解説します。

前転法(保険適用の代表的な手術)

前転法は、眼瞼下垂の保険診療で広く行われている手術方法です。

まぶたの裏側から眼瞼挙筋腱膜を切開し、前方に引き出して縫合することで、まぶたを持ち上げる効果が期待できます。

皮膚の余りや脂肪が多い人は同時に切除する場合もあります。

この手術の特徴としては、まぶたの皮膚を切らないため外見上の傷跡がほとんど残らないこと、回復が比較的早いこと、保険適用の場合は患者負担額が数万円程度であることなどが挙げられます。

ただし、効果の持続性については個人差があり、時間の経過とともに再発する可能性もある点はデメリットと言えるでしょう。

眼瞼挙筋前転術(軽度~中等度の眼瞼下垂)

眼瞼挙筋前転術は、軽度から中等度の眼瞼下垂に対して行われる手術です。

まぶたの皮膚を切開し、眼瞼挙筋腱膜を前方に移動させて固定します。

この手術の特徴としては、まぶたのラインを自然に整えることができること、効果の持続性が比較的高いこと、まぶたの開き具合を調整しやすいことなどがあります。

保険適用となる場合は、機能的な問題が認められることが前提です。

また、手術後は約1週間~3か月程度のダウンタイムがあり、腫れや内出血が徐々に改善していきます。

眼瞼挙筋短縮術(中等度~重度の眼瞼下垂)

眼瞼挙筋短縮術は、中等度から重度の眼瞼下垂に対して行われる手術です。

まぶたの皮膚を切開し、眼瞼挙筋を短縮させることでまぶたを持ち上げます

この手術の主な特徴としては、重度の眼瞼下垂にも効果が期待できること、効果の持続性が高いこと、瞼の高さや形状を細かく調整できることなどが挙げられます。

保険適用となる場合は、視野障害が明らかに認められるなどの条件を満たすことが必要です。

手術後のダウンタイムは約2週間から1ヶ月程度で、傷跡は術後1~2ヶ月程度赤くなり、腫れや痛みが落ち着くまで時間がかかることもあります。

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【まとめ】眼瞼下垂の保険適用は症状の程度によって異なる

眼瞼下垂の保険適用は、症状の程度や視野障害の有無など日常生活への影響によって判断されます。

眼瞼下垂で悩んでいる方は、まずは眼科や形成外科の専門医に相談し、適切な診断を受けることが大切です。

MEMOTO CLINIC 名古屋では、患者さん一人ひとりに合わせた治療プランをご提案していますので、お気軽にご相談ください。

記事監修者:鈴木大路

記事監修者プロフィール院長鈴木 大路

経歴

  • 名古屋大学医学部卒業
  • 豊田厚生病院
  • 大手美容外科 岐阜院院長
  • 大手美容外科 金沢院院長
  • 大手美容外科 浜松院院長
  • 大手美容外科 二重埋没法指導医

資格

  • ボトックスビスタ® 認定資格医
  • ジュビダームビスタ® 認定資格医
  • 美容外科学会(JSAS) 正会員

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