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2025/06/17

ヒアルロン酸とボリューマ|持続力の違いを徹底比較

ヒアルロン酸注入を検討している方にとって、製剤の持続力や効果の違いは重要なポイントです。特に「ボリューマ」は、従来のヒアルロン酸製剤と比べて持続期間が長く、自然な仕上がりが期待できます。

本記事では、ヒアルロン酸とボリューマの基本情報から持続力の違い、部位別のおすすめや注意点までを詳しく解説します。自身に合った製剤選びの参考にしてください。

ヒアルロン酸とボリューマの基本情報

自分に合った施術を選ぶにはまず、それぞれの治療の特徴を理解しておく必要があります。

ここではまず、それぞれの仕組みや特徴について説明していきます。

ヒアルロン酸とは

ヒアルロン酸はもともと私たちの体内に存在する成分で、皮膚や関節に多く含まれ、保湿効果や弾力をもたらします。この特性を利用して、美容医療ではしわの改善やボリュームアップを目的にヒアルロン酸製剤を注入します。

ヒアルロン酸は水分を引き寄せる性質があるため、肌に潤いを与えてしわやたるみを改善できるのです。ヒアルロン酸製剤には製剤の粒子サイズが異なるものがあり、注入する部位や目的に応じて使い分けられます。基本的にヒアルロン酸の持続期間は約6ヶ月から2年程度ですが、体内で徐々に分解されるため定期的なメンテナンスが必要です。

ボリューマとは

ボリューマはアラガン社が製造したヒアルロン酸注入剤の1つで、ジュビダームビスタシリーズに含まれています。特にボリューマは、一般的なヒアルロン酸製剤と比較して持続力が長く、重さがあり、深い層にもしっかりと注入できる特徴があります。これにより、顔のボリュームを自然に補充し、リフトアップ効果を得られるのです。

ボリューマは、特に頬や顎、額など皮膚の深い層に注入することに優れています。そのため、しっかりとした効果を得たい部分や長期間にわたる効果を望む方におすすめです。

両者の注入目的と使い分け

ヒアルロン酸とボリューマの注入目的には違いがあります。一般的なヒアルロン酸は、顔の表面に近い浅い層に注入して細かいシワや軽いボリュームアップに使用されることが多いです。一方、ボリューマは深層部に注入することを前提としており、顎や頬のリフトアップ、額のボリューム補充など大きな変化を与えたい部位に使用されます。

持続期間の長さや効果の強さを重視するならボリューマが適しており、特にリフトアップを目的とする場合に選ばれます。

持続力の違いと効果の比較

両者の仕組みを理解できたところで、なぜ持続力に違いが出てくるのでしょうか。

それぞれの持続力について一般的な期間について解説した後、なぜボルニューマの方が持続力が長いのか、解説していきます。

一般的なヒアルロン酸の持続期間

ヒアルロン酸製剤は種類によって持続期間が異なりますが、一般的には約6ヶ月から2年程度の効果が期待できます。これにより短期間で効果を実感できる一方で、定期的なメンテナンスが必要です。

年齢や生活習慣、体質などによって効果の持続期間は個人差がありますが、毎回施術後に調整が必要になるため施術費用や時間的負担も考慮して種類を選ぶ必要があります。特にシワの深さや皮膚の厚み、注入する場所に応じて、適切な製剤選びが大切です。

ボリューマの持続力と効果の長さ

ボリューマは持続期間が長いことで知られており、通常2年程度は効果が持続します。これは、アラガン社が開発したVYCROSS技術によるものです。この技術は、分子の交差結合度を高めることで体内でのヒアルロン酸の分解を遅らせ、長期間にわたって安定した効果を提供します。

一般的なヒアルロン酸製剤よりもさらに長い持続力が得られるため、頻繁に施術を受けることなく長期間にわたって美しい仕上がりを維持できる点が特徴です。

なぜボリューマは持続性が高いのか

ボリューマの持続性が高い理由は、VYCROSS技術によるものです。この技術では、ヒアルロン酸の分子がより複雑に交差して結びつけられており、これによって製剤の耐久性が向上します。さらに、ボリューマは従来のヒアルロン酸製剤に比べて分子が大きいため注入後に形が崩れにくく、自然な仕上がりが長期間保たれます。また注入後の腫れや内出血のリスクも低く、ダウンタイムが少ないこともボリューマの魅力の1つです。

部位別のおすすめと注意点

美容医療にはメリットもありますが、同時に注意すべき点もあります。

ここではおすすめの施術部位と、施術する際の注意点について見ていきましょう。

額・ほうれい線・頬などの適応部位

ボリューマは深い層への注入に適しており、額や頬、顎のボリュームアップに非常に効果的です。特に頬のたるみやほうれい線の改善には、高い効果が期待できます。ボリューマを注入することで顔全体のリフトアップを実現し、自然でふっくらとした若々しい印象にできるでしょう。

仕上がりの自然さと持続性のバランス

ボリューマの注入後は、非常に自然な仕上がりが期待できます。製剤が肌としっかりなじむため、硬さや不自然さを感じにくく長期間にわたって美しいラインを保てるのです。また、注入量や注入部位によっては、非常にナチュラルで滑らかな仕上がりを実現できます。

しかしボリューマは分子が大きいため、浅いシワには不向きな場合があります。このため、浅い部分に注入する場合は他のヒアルロン酸製剤を選ぶ方が良いこともあるのです。

向き・不向きと副作用リスク

ボリューマは深層部に注入することに特化しているため非常に効果的である一方で、浅い部位に使用する際には注意が必要です。例えば、目元や口元のシワなど、浅い部位への注入には他の製剤が適しています。

ボリューマの注入後に起こりやすい副作用としては、腫れや赤み、内出血があります。これらは一時的で、腫れや赤みは1週間程度、内出血は1~2週間程度で回復します。

ご自身に合った選択をしたい方は『MEMOTO CLINIC 名古屋』へご相談ください

ヒアルロン酸やボリューマの選択は、医師とのカウンセリングを通じて行うことが重要です。

『MEMOTO CLINIC 名古屋』では、患者様のご希望に合わせた最適な施術を提案しています。カウンセリングでは使用する製剤や部位に関して専門的なアドバイスが受けられ、施術後の効果についても具体的に説明しています。また、公式ホームページには施術に関する詳しい情報や過去の症例も紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

まとめ|ヒアルロン酸とボリューマの違いを知って納得の美容医療を受けよう

一般的なヒアルロン酸とボリューマはどちらも優れた美容医療製剤ですが、使用目的や効果の持続期間に大きな違いがあります。

ヒアルロン酸は比較的短期間で効果を実感できますが、ボリューマは長期間の効果を提供し、特にリフトアップ効果が高い点が特徴です。自分に合った製剤を選ぶためには、医師としっかり相談し必要な部位や施術内容に合わせて最適な製剤を選ぶことが大切です。

美容医療を通じて、より美しく若々しい肌を手に入れるために、しっかりと理解して納得した選択をしましょう。

記事監修者:鈴木大路

記事監修者プロフィール院長鈴木 大路

経歴

  • 名古屋大学医学部卒業
  • 豊田厚生病院
  • 大手美容外科 岐阜院院長
  • 大手美容外科 金沢院院長
  • 大手美容外科 浜松院院長
  • 大手美容外科 二重埋没法指導医

資格

  • ボトックスビスタ® 認定資格医
  • ジュビダームビスタ® 認定資格医
  • 美容外科学会(JSAS) 正会員

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