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2025/06/18

ヒアルロン酸の吸収速度と持続性を正しく理解しよう

「ヒアルロン酸の効果って、どれくらい持続するの?」「気づいたら元に戻っている気がする…」そんな疑問を抱いたことはありませんか。

ヒアルロン酸注入は、手軽に自然な若返り効果を実感できる美容施術として多くの方に選ばれています。しかしその一方で、効果がいつまで続くのか、体内でどのように吸収されるのかといったメカニズムは、意外と知られていません。

本記事では、ヒアルロン酸が体内に吸収される仕組みとその速度、さらに施術部位や使用する製剤による違いをわかりやすく解説します。仕組みを正しく理解することで施術後の経過に対する不安を減らし、納得のいく美容ケアを実現できるでしょう。

ヒアルロン酸が吸収される仕組み

ヒアルロン酸は本来、人間の体内に存在する保湿成分です。美容医療で用いられるヒアルロン酸製剤も自然由来の性質を活かして作られており、時間の経過とともに体内に吸収されていきます。

では、なぜ吸収されるのか、またその速度にはどのような要因が関係しているのでしょうか。

ヒアルロン酸はなぜ体内に吸収されるのか

ヒアルロン酸は、生体適合性が高い素材として知られており、体内に異物として認識されにくく、自然に分解・代謝される特徴があります。注入後、ヒアルロン酸は徐々に水分と結合しながら肌のハリやボリュームを保ちますが、時間が経つと酵素(ヒアルロニダーゼ)によって分解され、体外へ排出されていきます。このため、ヒアルロン酸注入は「永続的」ではなく、「一定期間効果が持続する」施術として認識されているのです。

吸収速度に影響する要因

ヒアルロン酸の吸収速度には、いくつかの要因が関係しています。主な要因は以下の通りです。

  • 注入部位の動きの多さ
  • 製剤の硬さ・架橋の有無
  • 注入量と深さ

このように、使用する製剤や注入部位、施術方法によって吸収されるスピードには大きな違いが出ます。

吸収後に現れる見た目の変化

ヒアルロン酸が吸収されていくと徐々に肌のボリュームが減少し、施術前の状態に戻っていきます。

例えば、口元ではふっくら感が薄れて唇の輪郭がぼやけてくることがあります。頬の場合はハリ感が減少し影が目立ちやすくなることもあるため、効果の持続を希望する方は定期的なメンテナンスを受けましょう。変化が急激に感じられる場合は、吸収の進行度合いや施術方法を医師と確認することが重要です。

吸収されやすい部位と施術の違い

ヒアルロン酸の吸収速度は、部位によっても大きく異なります。注入箇所の筋肉の動きや皮膚の厚さ、目的とする効果によって最適な製剤や注入技術が変わってきます。

ここからは、代表的な施術部位別にその特徴と吸収傾向を見ていきましょう。

口元や涙袋など動きの多い部位

口元や涙袋は、日常的に頻繁に動かす部位です。このような部位では注入されたヒアルロン酸が物理的な動きにより分解されやすく、比較的早い段階で吸収されてしまいます。そのため、柔らかくなめらかな質感の製剤が選ばれることが多く、必要に応じて短期間でのリタッチが行われるケースもあります。

額や頬などボリューム保持が重視される部位

額や頬など、比較的動きが少なくボリューム補填を目的とする部位では、硬めで持続性の高いヒアルロン酸製剤が使用されます。これらの部位では吸収のスピードが比較的遅いため、効果も長持ちしやすい特徴があります。

ただし、製剤の選定を誤ると不自然な仕上がりになることがあるため、経験豊富な医師の診断が欠かせません。

使用される製剤の硬さや粒子の大きさの違い

ヒアルロン酸製剤にはさまざまな種類があり、粒子の大きさや粘性、架橋の有無などが製剤ごとに異なります。粒子が細かく柔らかい製剤はナチュラルな仕上がりに向いていますが、吸収も早めです。

一方で、大きめの粒子でしっかりとした粘度を持つ製剤は、輪郭形成やボリューム補正に適しており、吸収もゆっくり進行します。患者様の目的に応じて最適な製剤を選ぶことが持続性の高い仕上がりを実現するカギになります。

吸収を遅らせて効果を長持ちさせる方法を

ヒアルロン酸の吸収速度は、製剤や部位によって異なりますが、日常の工夫や施術の選び方によって、持続期間をより長く保つことが可能です。

ここでは、吸収を遅らせるための具体的な方法を紹介します。

長期持続型製剤を選ぶ

持続性を重視する方には、架橋ヒアルロン酸などの長期持続型製剤の選択が重要です。架橋とは、ヒアルロン酸分子の結びつきを強くし、体内での分解を遅らせる加工のことを指します。これによって吸収までの期間が長くなり、効果が持続しやすくなります。

特にボリュームを保ちたい部位や頻繁な再施術を避けたい方には適していますが、医師と相談しながら適切な製剤を選びましょう。

施術後の生活習慣とケアに気をつける

ヒアルロン酸の吸収を遅らせるためには、施術後の生活習慣の見直しも欠かせません。例えば、激しい運動や長時間の入浴、サウナなどは体温を上げて血流を促進するため、吸収を早める原因になります。

また、マッサージや強い圧迫が加わると注入箇所が不安定になり、分解が促進される可能性があります。施術後しばらくは注入部位に刺激を与えないよう注意しましょう。さらに、栄養バランスの取れた食事や十分な睡眠も、肌の代謝リズムを整える上で効果的です。

定期的なメンテナンスを受ける

ヒアルロン酸は時間の経過とともに必ず吸収されますが、適切なタイミングでのリタッチ施術(再注入)によって、美しさを長く保つことが可能です。特に表情の動きが多い口元や目元では分解が早く進む傾向があるため、早めにメンテナンスを受けましょう。

定期的な診察を受けて肌や表情筋の変化をチェックすることで必要な部位に必要な量を的確に補充でき、過剰な注入や不自然な仕上がりを避けられるのです。

吸収の早さが気になる方は『MEMOTO CLINIC 名古屋』へご相談ください

ヒアルロン酸の吸収速度や持続性は、施術の結果に大きな影響を与えます。もし「すぐに吸収されてしまった」「効果が長続きしない」と感じた経験がある方は、施術内容や製剤の選択が適切でなかったかもしれません。

『MEMOTO CLINIC 名古屋』では、患者様一人ひとりのライフスタイルや目的に合わせたオーダーメイドの施術を行っています。カウンセリングでは、部位ごとの吸収傾向やご希望の仕上がり、予算などを丁寧にヒアリングし最適なプランをご提案します。

気になる点がある方は、ぜひお気軽にカウンセリングをご予約ください。

まとめ|ヒアルロン酸の吸収について理解を深めて自分に合った施術を選ぼう

ヒアルロン酸の吸収には個人差があり、施術部位や製剤の選び方、生活習慣によって持続性は大きく変わります。その仕組みを正しく理解することで、希望通りの効果をより長く楽しめるでしょう。

『MEMOTO CLINIC 名古屋』では、最新の知見と豊富な施術経験をもとに患者様一人ひとりに最適な施術をご提案しています。長く美しい状態を維持したいとお考えの方は、ぜひ一度カウンセリングをご検討ください。

納得のいく施術を受けるためにも、専門医のアドバイスを取り入れながら自分にぴったりの美容医療を選びましょう。

記事監修者:鈴木大路

記事監修者プロフィール院長鈴木 大路

経歴

  • 名古屋大学医学部卒業
  • 豊田厚生病院
  • 大手美容外科 岐阜院院長
  • 大手美容外科 金沢院院長
  • 大手美容外科 浜松院院長
  • 大手美容外科 二重埋没法指導医

資格

  • ボトックスビスタ® 認定資格医
  • ジュビダームビスタ® 認定資格医
  • 美容外科学会(JSAS) 正会員

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