コラム
Column
2025/06/21
目頭切開後の抜糸前には、適切なケアと注意が必要です。この記事では、抜糸前の注意点や過ごし方について詳しく解説します。適切なケアを行うことで、術後の回復をスムーズにし、理想的な仕上がりを目指すことができます。目頭切開を検討されている方や、術後のケアに不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
目頭切開後の抜糸までの数日間は、傷口の安定や回復にとって極めて重要な期間です。この時期に適切なケアを怠ると、炎症やトラブルの原因となるため注意が必要です。無理をせず、次の3つのポイントを意識して過ごしましょう。
術後の目元は非常にデリケートな状態です。無意識に目元を触ったり擦ったりすることで、縫合部に物理的な刺激が加わり、炎症や感染のリスクが高まります。特に就寝中は無意識に目元を触ってしまうこともあるため、手袋を着けて寝るなどの対策をする人もいます。洗顔は、24時間後から可能ですが、目元は泡で優しく洗うようにし刺激を加えないようにしましょう。タオルで拭くときも押さえるように水分を取るのが基本です。スキンケアや日焼け止め、メイクは、抜糸して2日目以降から可能です。傷口が日光に当たり続けると色素沈着の原因になるため、日傘や帽子などで紫外線対策をするようにしましょう。
高温環境は血管を拡張させ、腫れや内出血の悪化につながる可能性があります。血流が促進されることで縫合部が刺激を受けやすくなり、トラブルのリスクが高まります。抜糸2日後まではサウナや岩盤浴、長風呂は控え、ぬるめのシャワーで済ませましょう。洗髪時もシャワーのお湯が直接目元にかからないよう、顔を上に向けて行うのが安全です。また、湯気や蒸気が当たることでも腫れが増すことがあるため注意が必要です。
術後の縫合部分は動きに非常に敏感です。大きく笑ったり、目を細めたりすることで縫合部に張力が加わり、傷口の治癒に悪影響を与える場合があります。できる限り表情を穏やかに保ち、会話や笑顔も最小限にするのが理想的です。特に、笑った時に目が細くなるタイプの方は要注意です。鏡を見るたびに笑ってしまう方は、表情を抑えるようにしましょう。
抜糸前は「刺激を与えない・負担をかけない」ことが鉄則です。何気ない行動が、術後の経過に大きな影響を与えることもあります。以下の行動を避けて、安全なダウンタイムを過ごしましょう。
ジョギングや筋トレ、ヨガなど血流が増える運動は腫れや内出血を助長する可能性があります。運動によって発汗が増えると縫合部が湿りやすくなり、感染の原因になるのです。また前屈みの姿勢が続くと顔全体に血液が集中し、患部の赤みが強くなる場合があります。術後1週間は安静を保ち、軽いストレッチや散歩程度にとどめておきましょう。特に汗をかく環境では、常に清潔さを保つことが重要です。
術後の目元にメイクを施すとメイク成分が傷口に入り込み、炎症や色素沈着の原因になることがあります。ファンデーションのパウダーが傷口に入り込むリスクもあるため、全顔のメイクも控えるのが安心です。メイクは、術後2日後から可能ですが傷口の状態をみてするといいでしょう。また、メイクを落とす際は、傷口を擦らず泡で優しく洗うようにしましょう。
コンタクトレンズは抜糸後から使用可能ですが、目元に触れるため、眼鏡に切り替えるのがベストです。抜糸が完了し、医師の許可が出るまでは、アイシャドウやアイライナーの使用は控えましょう。どうしても必要な場合は、目元以外のベースメイクに留めるのが安全です。
アルコールは血管を拡張し、腫れや出血を悪化させる可能性があります。酔った状態ではうっかり目元に触れてしまうリスクも高まるため、できるだけ控えましょう。喫煙は血管収縮を引き起こし、酸素供給を妨げるため、傷の治癒を遅らせる原因となります。術後1週間〜10日間は、アルコールとタバコはできる限り控えることが望ましいです。これにより、トラブルのリスクを軽減できます。
目頭切開のダウンタイムを少しでも快適に過ごすために、日常生活で実践できるケア方法をご紹介します。小さな配慮が回復に大きく影響するため、毎日の習慣として取り入れましょう。
手術当日から術後3日間は、冷却を行うことで腫れのピークを和らげることが可能です。冷やすことで血管が収縮し、炎症反応を抑える効果があります。清潔な保冷剤や冷却ジェルシートを使用し、目元を冷やしましょう。1回につき10〜15分、数時間おきに冷却するのが効果的です。直接肌に当てると刺激になるため、柔らかい布で包んで使うことがポイントです。
術後に処方される抗生物質や抗炎症薬は、感染予防と炎症抑制に重要です。これらの薬をきちんと使用することで、トラブルの予防につながります。決められた時間・量を守って服用し、気になる症状が出た場合はすぐにクリニックに相談しましょう。また、点眼薬が処方されることもあるので、用法・用量を守って清潔に扱うことが大切です。自己判断で使用を中止することは避けましょう。
うつ伏せや横向きでの睡眠は、目元に物理的な圧力をかけるため避けましょう。特に寝返りによって無意識に圧迫してしまうと、術後の経過に悪影響を及ぼすことがあります。仰向けで寝ることを基本とし、頭を少し高くすることで、翌朝の腫れも軽減できます。三角枕やバスタオルを使って枕を調整するのもおすすめです。寝返りによる圧迫が心配な方は、抱き枕などで体の動きを制限する工夫も有効です。
目頭切開後のケアや回復に不安を感じている方は、専門の医師に相談することが大切です。『MEMOTO CLINIC 名古屋』では経験豊富な医師が丁寧なカウンセリングを行い、患者様一人ひとりに最適なアドバイスを提供しています。術後のケアや不安な点についてもLINE相談や再診でしっかりフォローしてくれるため、初めて美容医療を受ける方でも安心です。
また、当クリニックではアフターケアに特化した施術メニューや内服薬の提案も行っており、万全の体制でダウンタイムをサポートいたします。目元の印象を美しく整えるために、信頼できる医療機関のサポートを受けましょう。
目頭切開後の抜糸前には、適切なケアと注意が必要です。顔を強く触らない、熱いお風呂やサウナを避ける、無理な表情を控えるなど日常生活での注意点を守ることで、術後の回復をスムーズにし、理想的な仕上がりを目指すことができます。不安な点や疑問がある場合は、専門の医師に相談し、安心して回復期間を過ごしましょう。
目元の印象が大きく変わる目頭切開だからこそ、術後のケアが大切です。抜糸までの期間を丁寧に過ごすことが、美しい仕上がりへの第一歩です。
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