Column

2025/06/22

まつ毛パーマで眼瞼下垂が悪化しないための正しい対策法

眼瞼下垂の症状を持つ方にとって、目元を華やかに演出するまつ毛パーマは注意が必要です。誤った施術やケアが、症状の悪化を招く可能性があります。

本記事では、眼瞼下垂の方がまつ毛パーマを安全に楽しむための正しい対策法を詳しく解説いたします。まつ毛の美しさを保ちながら、目元の健康を守る方法を一緒に考えていきましょう。

まつ毛パーマに注意すべき理由

まつ毛パーマはまつ毛にカールをつけることで目元を華やかに見せる施術ですが、眼瞼下垂の方は注意が必要です。ここでは、まつ毛パーマが眼瞼下垂に与える影響について解説します。

まぶたへの刺激が症状を悪化させる

まつ毛パーマでは、化学薬品を用いてまつ毛にカールを形成します。この際に使用されるパーマ剤はまぶたの皮膚に接触するリスクがあり、皮膚が敏感な眼瞼下垂の方には刺激が強すぎる場合があります。

特に皮膚が薄くデリケートになっている部位では、赤み・かゆみ・炎症といったトラブルを引き起こしやすく、眼瞼下垂の症状がさらに悪化する可能性もあるため注意が必要です。

眼瞼下垂の状態によってカールの仕上がりに差が出る

まぶたが下がっているとまつ毛の生え際が隠れてしまい、思い通りにカールがつかないケースもあります。そのため、理想的な仕上がりにならないことがあり、左右のカールが不均一になったり、たるんだ皮膚がまつげに干渉することでカールのもちが悪くなったりすることも考えられます。

さらに、下がったまぶたがまつげと擦れることでまつげが弱くなったり、切れやすくなったりする可能性があります。目元の印象を整えたい方は、眼瞼下垂を改善することも検討するのがおすすめです。

適切な施術でなければ視界に影響する

眼瞼下垂の方はもともと視野が狭くなっており、普段からまつげが視界に入って鬱陶しいとお悩みの方には、まつげを上げて視界を確保してくれるまつ毛パーマは最適な施術となります。一方、まつ毛エクステは重みでまつ毛が下がり、より視界が悪くなる可能性があるため、不適応な施術となっています。

眼瞼下垂手術後のまつげパーマで気をつけたいポイント

眼瞼下垂で悩む方の中には、まつげパーマをかけてもいいの?と疑問に思う方は少なくありません。実際、まぶたの構造に関わる眼瞼下垂の手術とまつげにカールをつけるまつげパーマには密接な関係があります。眼瞼下垂の方が、まつげパーマを受ける際にはいくつかの重要なポイントを押さえておく必要があるのです。

ここでは、眼瞼下垂の方がまつげパーマを受ける際に注意すべき点を、具体的に解説します。

まつげパーマでは眼瞼下垂は根本改善できない

まつげパーマはまぶたを持ち上げたように見せる効果が一時的に得られることがありますが、眼瞼下垂そのものを治すことは不可能です。軽度の眼瞼下垂の方が「パーマをかければ見た目が改善する」と思ってしまうケースもありますが、それは根本的な解決にはなりません。

眼瞼下垂は放置することで視界が狭くなったり、額にシワが寄りやすくなることや頭痛や肩こりを引き起こすこともあるため、見た目だけでなく生活の質にも影響を与える可能性があります。そのため、見た目の印象改善だけを目的とせず、「根本的に改善したい」と感じたときには、専門の医療機関で診察を受けることが重要です。

眼瞼下垂を放置せず改善を考えるのもひとつの選択肢

「まぶたが重い」「まつげが見えにくい」「まぶたが下がって目が小さく見える」といった悩みを感じている方は、もしかすると眼瞼下垂の症状が始まっているかもしれません。こうした状態を放置していると見た目の印象が変わるだけでなく、無意識のうちに額の筋肉を使って目を開けるようになり、額のシワや頭痛、肩こりなどの慢性的な不調を引き起こす場合もあります。

まつげパーマで一時的に目元をリフトアップしたように見せることは可能ですが、それによって根本的な改善が得られるわけではありません。気になる症状が続く場合は、美容的なアプローチだけに頼るのではなく、医療的な解決を選択肢に加えることが大切です。

眼瞼下垂手術後にまつげパーマをする際の注意点

眼瞼下垂の手術を受けた方がまつげパーマを希望する際には、必ず事前のカウンセリングで眼瞼下垂手術を受けたことがある旨をしっかり伝えましょう。術後のまぶたは、皮膚の質感や筋肉の動き、まつげの生え方などが変化していることがあります。特に、まぶたの切開を伴う手術後は、皮膚がまだ硬かったり、内出血や腫れが残っていることもあるのです。こうした状態で無理にまつげを引っ張ったり、薬剤を使用すると、炎症や傷の悪化を招く可能性があります。

また、術後すぐの時期は避け、医師からの許可が出た後に施術を行うことが望ましいです。一般的には、術後1~3か月を経過しまぶたが安定してからの施術が推奨されていますが、個人差があるため医師と相談のうえでタイミングを判断しましょう。

まつ毛を美しく保つための他の方法

まつげパーマ以外の方法でも、まつ毛を美しく保つことができます。より安全な方法もあるため、ぜひここで紹介する3つの方法も試してみてください。

まつ毛美容液で育毛し自然なボリュームを出す

まつ毛美容液を効果的に使用することで目元の印象を変えることは可能です。特にまつげ貧毛症治療薬であるグラッシュビスタは厚労省に初めて認可された美容液であり、高い効果を得ることができます。

しかし、眼瞼下垂で瞼が下がっている方がむやみに美容液を使用すると、下がった瞼に過剰に液が付着し思わぬトラブルを引き起こす可能性があります。

瞼に付着しないようにワセリンで保護するなど注意が必要です

ビューラーなど別の手段を使う

まつ毛パーマは定期的に施術が必要であり、コスト面で負担がかかるのも事実です。

ビューラーを使う方法は即効性があり、コスト面では負担なく継続できる方法となっていますが、まつ毛が弱りやすく、毎日行う手間があるのも事実です

医療機関での軽度な眼瞼下垂手術で根本的な改善を目指す

まつ毛パーマで思うような効果が得られない、あるいは視界の問題が深刻である場合には軽度な眼瞼下垂手術を受けるという選択肢もあります。近年はメスを使わない「埋没法」など比較的負担の少ない施術もあり、見た目と機能の両面での改善が期待できます。保険適用となるケースもあるため、専門医への相談を検討してみてください。

まつ毛の悩みや眼瞼下垂のご相談は『MEMOTO CLINIC 名古屋』へご相談ください

眼瞼下垂や目元の印象に悩みをお持ちの方は、『MEMOTO CLINIC 名古屋』にご相談ください。当院では眼瞼下垂の診断・治療ができる医師が在籍しており、患者様一人ひとりの状態に合わせた最適な治療法を提案いたします。

また、まつ毛に関する美容施術についても専門的な知識と経験を持つスタッフが対応し、安全かつ効果的な施術を提供しております。カウンセリングでは患者様のご希望やお悩みを丁寧にお伺いし、安心して施術を受けていただけるようサポートいたしますので、初めての方も安心してご相談ください。

まとめ|眼瞼下垂がある方は正しい知識でまつ毛を美しく整えよう

まつ毛パーマは、目元を美しく見せるための有効な手段ですが、眼瞼下垂の方が受ける場合、まぶたへの影響やリスクを十分に理解して適切な対策を講じることが重要です。自分のまぶたの状態を把握し、必要であれば眼瞼下垂を根本的に改善することも検討しましょう。

目元の印象にお悩みの方や眼瞼下垂に関するご相談は、『MEMOTO CLINIC 名古屋』までお気軽にお問い合わせください。

記事監修者:鈴木大路

記事監修者プロフィール院長鈴木 大路

経歴

  • 名古屋大学医学部卒業
  • 豊田厚生病院
  • 大手美容外科 岐阜院院長
  • 大手美容外科 金沢院院長
  • 大手美容外科 浜松院院長
  • 大手美容外科 二重埋没法指導医

資格

  • ボトックスビスタ® 認定資格医
  • ジュビダームビスタ® 認定資格医
  • 美容外科学会(JSAS) 正会員

Address

〒453-0015
愛知県名古屋市中村区椿町15-10
名駅三交ビル3階
※名古屋駅より徒歩2分程度

052-462-1340

ご予約はこちら