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2025/06/23

眼瞼下垂と偽眼瞼下垂の違いとは?原因・治療法・見分け方を解説

「最近、まぶたが重くて目が開けにくい」「視界が狭く感じる」などの悩みは、眼瞼下垂や偽眼瞼下垂が原因かもしれません。これらの症状は見た目の問題だけでなく、日常生活に支障をきたすこともあります。しかし、似た症状でも原因や治療法は異なるため、正確な診断が重要です。

本記事では、眼瞼下垂と偽眼瞼下垂の違いや原因、施術方法を紹介しています。見分け方もお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

眼瞼下垂と偽眼瞼下垂の違い

眼瞼下垂とは「まぶたが下がる」「目が開けにくい」などの症状がでるため、同じように見えます。しかし、症状が起きている原因が上眼瞼挙筋または筋肉以外なのかによって、病名が異なるため注意が必要です。

症状が似ているため混同されやすいですが、正しい診断と適切な治療のためには違いを理解しましょう。

眼瞼下垂とは

眼瞼下垂とは、上まぶたを持ち上げる筋肉である「上眼瞼挙筋」やその腱膜の働きが低下し、まぶたが下がってしまう状態です。視界が遮られるだけでなく無意識に額の筋肉を使って目を開けようとするため、額に深いシワができたり、頭痛や肩こりを引き起こしたりすることもあります。

偽眼瞼下垂とは

偽眼瞼下垂は、上眼瞼挙筋には異常がないにもかかわらず、まぶたが垂れ下がって見える状態です。皮膚のたるみや眉毛の位置の低下、眼球が奥に引っ込むなどの外見上の変化によって、まぶたが下がったように見えることが原因です。見た目は眼瞼下垂になっている状態と似ていますが、根本的なメカニズムが異なります。

症状が現れる原因

眼瞼下垂と偽眼瞼下垂は、症状が起こる原因が異なります。

眼瞼下垂は先天性と後天性がありますが、偽眼瞼下垂は後天性がほとんどです。違いを理解しておくと、症状が起きた時の対処がしやすくなるでしょう。

ここでは、症状が現れる原因について解説します。

眼瞼下垂

眼瞼下垂は、大きく分けて先天性と後天性に分類されます。

先天性眼瞼下垂は、生まれつき上眼瞼挙筋が未発達な状態が原因です。視力の発達に影響を及ぼすこともあります。

一方、後天性眼瞼下垂の主な原因は、次の4つです。

  • 加齢による筋力や腱膜の緩み
  • 長期間のハードコンタクトレンズ使用
  • 白内障手術など目の手術の影響

さらに、重症筋無力症や動眼神経麻痺といった神経・筋肉の病気が原因となることもあります。

偽眼瞼下垂

偽眼瞼下垂を発症する主な原因は、以下の4つです。

  • 眼瞼皮膚弛緩症:加齢により上まぶたの皮膚がたるみ、まつ毛の上に垂れ下がって視界を遮る状態。
  • 眉毛下垂:額の筋肉の衰えなどにより眉毛が下がり、その影響でまぶたも垂れて見える。
  • 眼瞼痙攣:まぶたを閉じる筋肉(眼輪筋)が過剰に収縮し、まぶたが自然に開けられなくなる状態。
  • 眼球陥凹:眼球が奥に引っ込むことで、まぶたが下がったように見える状態。

眼瞼下垂との違いは、どの原因になっても目を開く機能は保たれている点です。

施術方法

眼瞼下垂と偽眼瞼下垂では、施術法も異なります。以下は主な治療法の比較表です。

種類主な治療法内容保険適用
眼瞼下垂

  

挙筋前転法挙筋腱膜を短縮し、まぶたを正常な位置に戻すあり
前頭筋吊り上げ術前頭筋に糸を通してまぶたを吊るあり(重度時)
偽眼瞼下垂

  

  

上眼瞼除皺術たるんだ上まぶたの皮膚を切除なし
眉下切開眉下の皮膚を切除し、自然にリフトアップなし
ボトックス注射筋肉の過緊張を和らげる条件により適用

症状の種類や重症度、患者様の希望によって、最適な施術法は異なります。

症状の見分け方

眼瞼下垂と偽眼瞼下垂の見分け方は、普段の状態や生活習慣、医師の診断などがあります。目が開きづらいと感じている方は、次の内容を確認してみてください。

あくまで目安であるため、しっかりと確認したい場合は、信頼できる医師に相談するのがおすすめです。

眼瞼下垂

眼瞼下垂の判断基準は、次の5つです。

  • まぶたが黒目にかかって視界が狭く感じる
  • 額に深いシワができやすく、眉を上げる癖がある
  • 夕方になると目を開けにくくなる
  • 無意識にあごを上げて物を見る癖がある
  • 医師の検査で挙筋機能低下が確認される

症状がある場合は、眼科や形成外科での診断が必要です。そのままにしていると、症状が悪化し生活に支障が出る可能性があります。違和感がある場合はすぐに診てもらいましょう。

偽眼瞼下垂

偽眼瞼下垂の見分け方は、次の4つがあります。

  • まぶたそのものではなく、眉や皮膚のたるみによる下垂感
  • 表情筋や皮膚の加齢による変化が背景にある
  • ボトックスや皮膚切除で改善される
  • 医師の診察で挙筋機能が正常と判断される

症状の見た目だけでは区別が難しいため、専門医による判断が不可欠です。自分は大丈夫と思わずに、気になる症状が出たらすぐにクリニックへ相談しましょう。

目元の悩み改善はMEMOTO CLINIC 名古屋におまかせ

名古屋市にあるMEMOTO CLINIC名古屋では、眼瞼下垂・偽眼瞼下垂の診断・治療を行っています。
当院の特徴は次の4つです。

  • あらゆる目元の悩みに対応可能
  • 美容目的の施術も行っている
  • カウンセリングは丁寧で、初診から安心
  • 名古屋駅からアクセス良好

美容外科の専門医が在籍しているため、眼瞼下垂と偽眼瞼下垂どちらでも対応可能です。また豊富な症例と確かな技術で、自然で美しい仕上がりを目指しています。

まぶたや目元に違和感を感じたら、まずはMEMOTO CLINIC 名古屋の無料カウンセリングをご利用ください。

まとめ|眼瞼下垂と偽眼瞼下垂は原因が異なる

眼瞼下垂と偽眼瞼下垂は、どちらも「まぶたが下がる」という共通点がありますが、原因や治療法は大きく異なります。見た目の問題だけでなく、視界や生活の質にも影響するため、自己判断せずに専門医の診断を受けることが大切です。

目元の悩みを感じたら、経験豊富な医師のいるクリニックを選び、適切な治療を受けましょう。

記事監修者:鈴木大路

記事監修者プロフィール院長鈴木 大路

経歴

  • 名古屋大学医学部卒業
  • 豊田厚生病院
  • 大手美容外科 岐阜院院長
  • 大手美容外科 金沢院院長
  • 大手美容外科 浜松院院長
  • 大手美容外科 二重埋没法指導医

資格

  • ボトックスビスタ® 認定資格医
  • ジュビダームビスタ® 認定資格医
  • 美容外科学会(JSAS) 正会員

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